伝統工芸・器修復 (KINTSUGI CRAFT & URUSHI)
金継ぎ材料量計算機(割れ・欠け寸法から生漆・刻苧・金粉)
器のひび割れ全長(cm)や欠け部分の体積(mm³)から、本格本漆金継ぎに必要な生漆・麦漆・刻苧漆(こくそうるし)の目安量(g/ml)と、仕上げ蒔絵に使用する純金粉・銀粉の所要量を算出します。
日本の伝統工芸・本格本漆金継ぎ(きんつぎ)の材料見積もりツール。陶磁器のひび割れの全長(cm)や欠け部分の体積(mm³)から、接着・充填に必要な生漆・麦漆・刻苧漆(こくそうるし)の所要量と、仕上げ蒔絵に不可欠な純金粉・銀粉・真鍮粉の必要グラム数を精緻に算出します。
割れ修復漆液 (ml) = ひび割れ長(cm) × 0.05ml; 欠け充填刻苧 (ml) = 欠け体積(mm³) ÷ 1000 × 1.2; 金粉必要量 (g) = (割れ線幅mm × 長さcm × 0.0015g) + (欠け表面積mm² × 0.0003g)
計算算式と科学的アプローチ
割れ修復漆液 (ml) = ひび割れ長(cm) × 0.05ml; 欠け充填刻苧 (ml) = 欠け体積(mm³) ÷ 1000 × 1.2; 金粉必要量 (g) = (割れ線幅mm × 長さcm × 0.0015g) + (欠け表面積mm² × 0.0003g)
伝統工芸金継ぎ技術保存会(本漆金継ぎ技法基準)、独立行政法人製品評価技術基盤機構(漆工安全データ)。
計算の仕組みとパラメーター解説
1. 割れ・ひびの合計長さ(cm)を入力します。 2. 欠け・ほつれの合計体積(欠け面積mm² × 深さmm)を入力します。 3. 補修する器の箇所数を設定します。 4. 仕上げ金属粉の種類(純金消粉、丸粉、純銀粉、真鍮粉)を選択すると、漆各液と金属粉の必要目安量が表示されます。
実践的な適用事例・モデルケース
茶碗のひび割れ15cmと、縁の小さな欠け1箇所(10mm×5mm×深さ3mm = 約150mm³)を本金消粉で金継ぎする場合:下地浸透用の生漆約0.8ml、接着用の麦漆約1.2ml、欠け充填用の刻苧漆約0.2gが必要です。表面の蒔絵仕上げ用純金消粉は約0.05g(0.1g包み半分程度)で美しく仕上げることができます。
利用上の注意点および実務上の留意事項
本物の漆(生漆・精製漆)は皮膚に付着するとウルシオールにより重いかぶれを引き起こします。作業時は必ずニトリル手袋を着用し、長袖を着用してください。また、漆の硬化には温度20〜25℃、湿度70〜80%の「漆風呂(湿室)」での養生が必須です。
準拠基準・公的情報源: 伝統工芸金継ぎ技術保存会(本漆金継ぎ技法基準)、独立行政法人製品評価技術基盤機構(漆工安全データ)。
ステップ別:利用手順ガイド
本漆金継ぎ材料量の計算手順
器のひび割れの全長(cm)と欠けの体積(mm³)を計測します。
純金消粉、本金丸粉、純銀粉、真鍮粉から仕上げの金属粉を選びます。
下地・接着用の生漆・麦漆・刻苧漆の必要量と蒔絵用金粉の所要量を算出します。
よくある質問 (FAQ)
金継ぎの「消粉(けしふん)」と「丸粉(まるふん)」の違いは?
消粉(純度99.9%の極微細金粉)は真綿で払うだけで上品な艶消し金色に仕上がり、初心者でも扱いやすいです。丸粉は球状の微粒子で、乾燥後に鯛の牙やメノウ棒で磨き上げる「磨き蒔絵」により鏡面のような重厚な金属光沢が得られます。
「合成接着剤の簡単金継ぎ」と「本漆金継ぎ」の違いは?
エポキシパテ等の合成接着剤は短時間で固まりますが、食器として使用する際に熱湯や食品に対する安全性(食品衛生法適合性)に懸念があります。天然の本漆を使用した金継ぎは完全硬化後に極めて安全で、何百年も耐える堅牢さを誇ります。
刻苧(こくそ)漆とはどのような材料ですか?
生漆に小麦粉(または糊漆)と木粉(檜や杉の微細粉末)、地の粉を練り合わせた天然の充填パテです。深い欠けを埋める際に肉痩せが少なく強靭に硬化します。