給排水設備・井戸水利用 (WELL PUMP HYDRAULICS)
井戸ポンプ全揚程・選定計算機(吸上揚程・押上揚程・配管損失)
浅井戸・深井戸の静止/動的水位からの吸込落差、蛇口までの押上高さ、配管摩擦損失水頭、末端所要圧力から「全揚程(m)」を計算し、適合するポンプ規格・モーター出力を判定します。
井戸水利用・浅井戸・深井戸ポンプ選定ツール。静止・動的水面までの吸込揚程、最上部蛇口までの押上高さ、配管摩擦損失、末端所要圧力から「全揚程(H)」を計算し、水圧不足を防ぐ適正なポンプ型式・モーター出力(W)を判定します。
全揚程 H (m) = 吸上揚程 (m) + 押上揚程 (m) + 配管摩擦損失水頭 (m) + 末端蛇口所要圧力水頭 (約12m〜15m = 0.12〜0.15MPa)
計算算式と科学的アプローチ
全揚程 H (m) = 吸上揚程 (m) + 押上揚程 (m) + 配管摩擦損失水頭 (m) + 末端蛇口所要圧力水頭 (約12m〜15m = 0.12〜0.15MPa)
日立グローバルライフソリューションズ(井戸用ポンプ総合カタログ・選定指針)、川本製作所技術資料。
計算の仕組みとパラメーター解説
1. ポンプ設置面から井戸水面までの垂直距離(吸込揚程 m)を入力します。 2. ポンプから家屋の最も高い蛇口までの垂直高さ(押上揚程 m)を入力します。 3. 配管の全長(継手相当長を含む配管長さ m)を入力します。 4. 同時使用目標水量(一般家庭用で20〜30 L/分)を入力すると、全揚程と推奨モーター出力区分が表示されます。
実践的な適用事例・モデルケース
水面まで深さ5m、2階蛇口までの押上高さ4m、配管長20m(管径25mmで摩擦損失約1.5m)、末端蛇口の必要圧力12m(0.12MPa)の場合:全揚程は 5 + 4 + 1.5 + 12 = 22.5m となります。水深8m以内のため「浅井戸用自動ポンプ」、出力は250W〜400Wクラスが適合します。
利用上の注意点および実務上の留意事項
大気圧の物理的限界により、地上に設置する浅井戸ポンプで吸い上げられる深さは「実質最大8メートル」までです。水面が地表から8mを超える深井戸では、水中ポンプ(深井戸用水中ポンプ)またはジェット式深井戸ポンプを選定する必要があります。
準拠基準・公的情報源: 日立グローバルライフソリューションズ(井戸用ポンプ総合カタログ・選定指針)、川本製作所技術資料。
ステップ別:利用手順ガイド
井戸ポンプ全揚程と選定手順
井戸水面までの吸込揚程と、家屋最上部蛇口までの押上高さを入力します。
配管全長(m)と目標水量(L/分)から管路摩擦損失水頭を計算します。
必要全揚程(m)を導き出し、浅井戸用または深井戸水中ポンプを選定します。
よくある質問 (FAQ)
浅井戸ポンプと深井戸ポンプの境界線は何メートルですか?
井戸の水面までの垂直深さが「8メートル以内」であれば浅井戸ポンプが使用できます。渇水期に水面が8mより深くなる場合は、深井戸専用ポンプ(ジェットポンプまたは水中ポンプ)が必要です。
一般家庭用の井戸ポンプのモーター出力は何Wが標準ですか?
平屋や1〜2箇所の給水なら150W〜200W、2階建て住宅や散水・給湯器連動など複数箇所で同時使用する場合は250W〜400Wが標準的です。
全揚程(ぜんようてい)とは何のことですか?
ポンプが水を汲み上げるために克服しなければならない総合的なエネルギー高さ(水頭 m)のことです。「吸上実揚程 + 押上実揚程 + 配管の摩擦損失水頭 + 蛇口から水を勢いよく出すための必要圧力水頭」の合算値です。