建築外装・雨水排水 (ROOF DRAINAGE & GUTTER)
雨樋排水能力計算機(設計降雨強度・屋根投影面積・竪樋サイズ選定)
屋根の水平投影面積と局所集中豪雨を想定した設計降雨強度(mm/h)から、瞬間流出雨水量を求め、適切な竪樋(たてどい)の本数や管径(60φ・75φ・角樋)の選定・安全余裕を判定します。
屋根雨水排水エンジニアリング計算ツール。屋根の水平投影面積と地域の設計降雨強度(近年激増するゲリラ豪雨120〜160mm/h想定)から瞬間雨水流出量(L/s)を求め、竪樋(60φ・75φ・角樋)の規格・本数における排水安全余裕を判定します。
雨水流出量 Q (L/sec) = (流出係数1.0 × 設計降雨強度 I mm/h × 屋根面積 A m²) ÷ 3600; 竪樋1本あたり排水量 = Q ÷ 竪樋本数
計算算式と科学的アプローチ
雨水流出量 Q (L/sec) = (流出係数1.0 × 設計降雨強度 I mm/h × 屋根面積 A m²) ÷ 3600; 竪樋1本あたり排水量 = Q ÷ 竪樋本数
公益社団法人空気調和・衛生工学会(給排水衛生設備基準 SHASE-S 206)、パナソニック雨とい設計施工マニュアル。
計算の仕組みとパラメーター解説
1. 屋根の水平投影面積(㎡)を入力します。 2. 想定する設計降雨強度(標準設計値100mm/h、局所的ゲリラ豪雨対策160mm/h)を設定します。 3. 設置する竪樋(落とし口)の本数を入力します。 4. 竪樋の規格サイズ(丸60φ、丸75φ、角樋PC50等)を選択すると、排水能力判定と余裕度が算出されます。
実践的な適用事例・モデルケース
屋根面積70㎡の住宅で、設計降雨強度120mm/h(激しい雷雨)を想定する場合、瞬間雨水流出量は (1.0 × 120 × 70) ÷ 3600 = 2.33 L/秒 です。竪樋を2箇所設置する場合、1本あたり1.17 L/秒の排水が必要です。丸樋60φ(許容約1.1 L/s)では若干能力不足でオーバーフローの危険があり、75φ(許容約2.3 L/s)または角樋PC50へのサイズアップが推奨されます。
利用上の注意点および実務上の留意事項
軒樋(横樋)の勾配不良や、落ち葉・泥の堆積による集水器(マス)の目詰まりがあると、計算上の排水能力を大きく下回り軒先からの雨水溢れ(オーバーフロー)や外壁雨漏りの原因になります。定期的な清掃点検を行ってください。
準拠基準・公的情報源: 公益社団法人空気調和・衛生工学会(給排水衛生設備基準 SHASE-S 206)、パナソニック雨とい設計施工マニュアル。
ステップ別:利用手順ガイド
雨樋排水能力と管径判定の手順
雨水を集水する屋根面の水平投影面積(㎡)を入力します。
局所集中豪雨を想定した降雨強度(mm/h)と設置する竪樋本数を設定します。
1本あたりの瞬間流出雨水量と竪樋規格(60φ・75φ等)の許容判定を確認します。
よくある質問 (FAQ)
住宅設計での標準的な降雨強度は何ミリですか?
従来は100mm/h〜120mm/hを設計基準とすることが一般的でしたが、近年の線状降水帯やゲリラ豪雨の頻発に伴い、安全率を高めるため150mm/h〜160mm/hで設計する事例が増えています。
丸樋60φと75φでは排水能力にどれくらいの差がありますか?
断面積の比率以上に流速が上がるため、75φの排水許容量(約2.3〜2.5 L/s)は60φ(約1.1〜1.2 L/s)の「2倍以上」の排水能力を持ちます。
竪樋は何メートルおきに1本設置すべきですか?
一般的な住宅の軒樋では、竪樋1本が受け持つ軒樋の長さはおよそ10m〜12m以内(屋根面積として約40〜50㎡以内)を目安に配置するのが標準的です。